移住って大変だと思う
今回仕事で引っ越した先は、田舎暮らしに憧れて移住してくる人が多い。
観光パンフレットや行政のHPには、いい写真や文句が溢れている。
実際訪れてみても、ちょっと田舎かな?と思うくらいで、別段心配にはならない。
その田舎っぽさや、ふれあいの楽しさばかりに気を取られて、いくら大変だよと言われても、色メガネで見てしまう。
なぜなら、移住するまで私たちは「外の人間」だから。
しかし、いざ住んでみると周囲の視線が気になる。
自治区の結束は固く、自分たちの生活圏に入ってきた「外の人間」に対して警戒心が強い。
外目にはわからないし、ちょっと挨拶したくらいではなんとも感じない。
その別、彼らだけになると途端に地元の言葉で、情報を共有し合う。
地域に入るには、区長に絶対の権限があり、縄張りを荒さないことが肝要である。
受け入れられやすい地域もあれば、何十年経っても、世代が変わっても受け入れられない地域もある。
それを覚悟の上で移住をしなければ、「針のむしろ」のように感じてしまう。
「外の人間」は「内の人間」にはなれない。
「内の人間」も「外の人間」にはなれない。
ここに地域社会を生きるヒントがあるんじゃないかと思う。
移住って大変!