心の温度
先日アルバイトの面接で、「お時間を差し上げますので、ご自身の性格を述べてください」と言われた。
少し唸って、こう答えた。
「良い所は明るくてアグレッシブで行動力があるということです。弱点と言えば、熱しやすく、冷めやすいということでしょうか。勢いいさんで取り組んだものは長続きしないことが多いです。云々」
帰り道、自転車をこぎながら、ああいう答えはないだろう・・・と深く反省。
どうしてこんな答えになったか。最近よく考えていたことでもある。考え途中だったから、ついこんな抽象的な感じになってしまった。
弱点なんて言う必要はないけれど、弱点を「肯定的にとらえる」ことができれば、それは強みになる。そこを言いたかったのに・・・これも運命だな。
伊豆大島しかり。
今まで長続きしなかった種々のものしかり。
途中放棄したものに関して、「一時のおもいつき」と「それに対する異常なまでの熱い思い」だけで行動していたことに、心当たりがありすぎるほどある。
逆に、今もって続いていることに対しては、当初大した情熱はなかった。
心に温度計があるとしたら、前者は70~100℃以上の高温状態で、後者は30~60℃の適温状態だと思う。
ちなみに低温状態は、冷静すぎて逆に危険だと思う。
適度に温度はあるほうがよい。
高温状態を維持するのには、膨大なエネルギーが必要だ。
私はそれが長続きしないようだ。
それが「熱しやすく冷めやすい」なのだろう。
大量のエネルギーを注ぎ込むと、いつも何かを見失う。
自分が自分でいられる、「適温状態」が自分にとっても他者にとっても、長くベストな関係を保てる、そう思う。
大きなことができなくてもいい。
大金持ちにならなくてもいい。
多忙にならなくてもいい。
自分の適温でのベストを日々尽くして、小さな成果を積み上げていければそれでいい。
大きな喜びより小さな喜び。
ほっぺたのおちるごちそうより、食べることに感謝する食事。
いつもイライラするより、作った笑いでも笑顔でいたい。
焦ることもあるけれど。
温度の高い人間をうらやましい、と思うこともあるけれど。
適温目指して、毎日精進しています。
そう言いたかった、面接で。
今度はちゃんと言おうっと。