料理は五感?
料理するのは好きである。
伊豆大島で一人暮らしをしていたときも、ほぼ毎日毎食作っていた。
料理していると、知らず知らずのうちに鼻歌がこぼれ出る。
ある日もノリノリになってきて、音楽を聞きながら作ればもっと楽しいはず!と思いいたった。
イヤホンをつけて、いざスタート!
サビしか出てこなかった鼻歌も、全部口ずさめて気分は上々。
フライパンに油をしいて、次々に材料をいれて炒めていく。
・・・おや?
口ずさむのをやめても、今調理している状態がよくわからない。
手順はわかる。
炒めていることもわかる。
でも、炒められている食べ物の状態がいまいち分からない。
おかしい。
慣れた料理、手順、それにしっかりと見ているのに。
イヤホンを外して、炒めている音を聞くと、今調味料入れるタイミングだ、とようやっと感じることができた。
目と鼻と手だけで料理しているのではない。
耳も、料理では大切だったのだと気がついた。
それ以来、料理の最中にウォークマンはやめている。
スピーカーからの音だけで楽しむか、サビだけの鼻歌ヒットパレードにしている。
五感は大事である。
目で、耳で、鼻で、口で、肌で感じられる一つ一つを大事にして、今日も料理を楽しもうと思う。