魅了する実
先日ブログを更新した後、腹痛に襲われたと思ったら、そのまま嘔吐を繰り返し臥せってしまいました。
翌日には回復しましたが、いったいなんだったんでしょう。
風邪の影響か、食べすぎか、変なものに当たったか。
全部に心当たりがあるので困ったものです。
食べたら危ない、といえば「テンナンショウ属」。
4~6月頃、伊豆大島では林の中で、こんな植物を見かけます。
面白い植物で、「食虫植物ですか?」と聞かれますが、違うようです。
ですが雄株と雌株があるので、花粉を運んできた昆虫が結果的に出られなくなる構造になっている、そうです。
そして「性転換」もするとか!
雄になったり、雌になったり。
植物の生き残るための手段には本当に感心させられます。
雄か雌かを確認中です。これは根元の方に丸いプチプチがあるので「雌」です。
まれにこの中に、出られなくなった虫が発見されます。
このプチプチが大きくなると・・・
美味しそうな赤いトウモロコシ、のようになります。
昨年の秋、山梨県の清里に行った時、これを嬉しそうにもって歩いている4歳くらいの男の子がいました。
お父さんも一緒だったのですが、どうやら何も知らない様子。
危ないな、と思って、
「これは絶対に口にいれちゃだめだよ~」
と言っておきました。素直な少年は、
「食べなければ大丈夫?」
というので、あまり触らないのにこしたことはないのですが、手についたら洗ってねと言い添えました。
「へえ、危ないんですね」
とお父さん。
「食べると神経毒があるので、ビリビリっとしびれます」
と私。
「ホソバテンナンショウ」とか「ウラシマソウ」、「マムシグサ」など、「サトイモ科テンナンショウ属」に属しています。
「サトイモ科」ゆえ、球根がサトイモやコンニャクに似ているそうで、誤って食べてしまうことも。
ですが実を食べた時と同様、口に激しい痺れが発生するそうです。
参考までに厚生労働省のHPも。
http://www.mhlw.go.jp/topics/syokuchu/poison/higher_det_12.html
面白い植物なのでつい気になりますが、そういうものほど気をつけなければいけないんだなあ、と思う植物でした。