動物園でエサやり体験の悲劇
12月23日~25日まで、友人を連れて伊豆大島に行っていました。
1日目、友人はダイビングを楽しみ、私は一人島内散策へ。
伊豆大島の動物園のことは以前も書きましたが(http://okayuka-trail.hatenablog.com/entry/2013/10/28/225548)、今回はこの動物園を拠点に動いてみました。
まずは動物園の近くにある「椿資料館」へ。
入ったことがなかったのですが・・・、そうですね、意外と中が狭い感じがしました。
展示も特に変わった感じはなく、好きな人は好きだろうなあ、と。
伊豆大島の観光の問題は、国立公園でありながら「ビジターセンター」が整備されていない点にあると感じています。
「椿資料館」しかり、世界でも珍しい「火山博物館」、三原山山頂口近くにある「山頂休憩所」、そして元町港にある「観光協会」などなど。
どこに行っても「島の魅力が感じにくい」気がします。
ビジターセンター作りたいなあ!!!と、改めて考えながら、動物園の裏をずーっと通っている「海岸遊歩道」を散策。
夏場はヘビや虫が多く、植物の勢いも激しいので歩きにくいですが、この時期は歩くのに適していると感じました。ただ、この遊歩道も途中で土砂崩れがあったようで、通行止めになっているようです。
ぐるっと歩いて動物園に戻って、入ったことのなかった「椿園」で早咲きの椿を観賞。こちらは誰もいません。
ちなみに動物園をふくめて、この一帯は入場無料!!
帰ろうとしたのですが、ちょっと小腹がすいたのでお土産屋さんに寄ると、「動物のえさ」発見。
小袋に人間も食べられるピーナツが入っています。
猿山のワオキツネザル、バーバリーシープ、それにふれあい広場にいる豚、ヤギ、ロバに餌を与えられるとのこと。
1袋100円だったので、まあちょっと記念にやって行くかと購入し、いざ動物園へ。
ワオキツネザル。
おもむろにピーナツを一つずつ投げていきます。
反応の素早いこと!!
とれないやつもいれば、喧嘩をしてとるもの、眼力で相手を威圧してとるもの、素早さを利用してとるもの、ぐうぜんとれたもの、など不平等極まりない・・・。
あれこれ考えながら投げているうちに餌は尽き。
ロバにあげようと思っていた分も底を尽き。
「ごめんよ~」と言いながら猿山を後にし、ロバ小屋の前を通った時の、彼の悲哀のこもったイナナキは忘れられません。
「平等」ってなんだろう?
この小さな動物園に「不平等」を与えてしまった罪悪感。
神様もそんなことを毎日考えているのだとしたら、神様の心労たるや大変な気苦労だなあとか思ってみたり。
限られたチャンスをものにするか、できないか。
そりゃ平等、不平等も生まれるさ。
力のあるやつ、頭のいいやつ、そして運のいいやつが数の決まったパイを手にする。
けれど、全然知らないやつもいる。
「エサやり」で人生の平等さと社会構造を考えてしまう、そんな動物園。
いかがでしょう?