片付かない理由
今年伊豆大島に移住する予定だったので、事前に荷物を整理しておいた。
行くときは必要最小限のものだけ持って、向こうに渡った。
一人暮らしを2か月し、帰ってくるとき、たった2か月とはいえ引っ越しは大変だった。
一体全体、なんでこんなにモノが増えたものかと感心してしまった。
戻ってきて、自分の部屋を見て落ち着くと同時に「これではいけない」との思いがわいてきた。
「過去の自分」に固執している自分。
「こうなりたい」理想ばかりに固執している自分。
「日々の作業」に追い立てられている自分。
先週、図書館で見つけた本に感動した。
『机の上はいらないモノが95%』(リズ・ダベンポート、川村透・訳、草思社、2008)
彼は言う。
コックピットだと思え、と。
コックピットでは必要なものが必要なところに、きちんと据え付けられている。
操縦桿にカバンが引っ掛かっていようものなら、離陸すら叶わない。
当たり前だけれど、これができていないから、本来するべき仕事がはかどらない、違うことに気を取られる、油を売ったら帰ってこない、ことになっている。
「手が届くところにあるのは、毎日使うモノ、だけ」という。
ふと机の上を眺めてみると、手が届くところに、毎日使っていないものがどれほど多いことか!!
過去の栄光が未来につながるわけじゃない。
今やらなければいけないこと、やりたいことを行うために、輝かしい過去でさえも、今後不要ならば捨てるべきなのだ。