ものを買う、ということ
ついに離島して、戻ってきた。
長かったようで短かった伊豆大島での挑戦。
いいのだ。終わりがあれば、また始まりがある。
昨日、大家さんがきて鍵を返した。
伊豆大島は住宅事情が悪く、「アパート」が少ない。
でも教員住宅、公務員住宅、社宅といった建物は多い。それらは伊豆大島の人口から考えると「こんなに必要なの?」と思うくらいある。
そういうわけで私が伊豆大島にきたとき、しばらくは事務所の2階に寝泊りをし、お客さんが休むためのログハウスで実生活を送るという生活だった。
しかし築25年以上のスタッフお手製の建物なので、隙間が多い。
人間ではなく、もはや虫が寝泊りしている状態。
忘れもしない5月のある夜。
天井から大きなムカデが降ってきて、私の素足に不時着。
それからというもの、いつまでこの会社にいるか分からないけれど、早く引っ越そうと決意。
ただ、住宅事情が悪い。
アパートは軒並み空いておらず、新築が立つというのを待つしかない状態。
新築といっても、都内のようにすぐにはできない。
「島時間」というものが必ず工期を遅らせる。
ようやっと入居できたのが6月末。
なので私はこの新築アパートにほぼ2か月しか住んでいなかった。
加えて初めての一人暮らしだったので、一通りの電化製品も購入。
そしてわずか5か月で退社。
持って帰れない・もう必要のないものは、島でどんどん捨てた。
これはいくらしたな。あれはこれだけかかったな。
島は必ず船賃が商品に乗っかってくるので、少々割高。
ないものはネットで買ったし、実家から送ってもらったのも多い。
さすがに家電製品は手放せず、実家では使わないので、売るしかない。
そこでえた教訓。
「ものが増えるっていうことは、お金をそれだけ使っているっていうことで、ものを捨てるっていうことは、お金を捨てているのと同じである」
しばらく収入もないし。
ものを買うことを見なおしながら、今あるものを活用する生活を心がけようと思う。