悪癖に立ち向かう
離島前夜。
ついにこの日がやってきた。
こんなに早くやってくるとは。それでもなんとなく思っていたのは否定しない。
「自由人だね」「君は自由すぎる」
今年はことあるたびに言われた。褒められていないことぐらいわかる。
わたしのタコ糸は切れたままで、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。
島にきてしまえば逃げ道は断たれるから大丈夫だろう、と覚悟していたにも関わらず、辞めよう、帰ろう、毎月のように騒いだ。
自分しか見えていない。
何を考えても自分に帰結してしまう。
自由というより、わがままなだけなのだ。
だからいつもこうなるのだ。
社会と個人は切り離して考えないといけない。
迷惑をかけない、真の自由人に私はなりたい。
「自分の悪い所を述べよ」
と言われたら、いくつでも出せる。
その中でも最たるものは「利己的」「わがまま」「自分勝手」だ。
でも悪い所ばかり見ていても良くはならない。
良い所を伸ばして、悪い所を見えないようにする、というのがいい手だ。
「自分の良い所を述べよ」
と言われたら、両手で数えられるくらいしか出せない。
困った。こんな少ない「良い所」で悪の権現である「悪い所」を隠し切れるのか。
隠し切れていないから、人生折り返しなのに未だに同じ過ちを繰り返しているのだ。
こうなったら「悪い所」を「良い所」に切り替えるしかない。
しかし、染みついた習慣からの脱却は容易ではない。
でも、腰痛持ちだからといって何もしないために治らないのと一緒で、悪癖だからといって自分が容認して甘やかしていてはダメなのだ。
大人は誰も叱ってくれない。
さあ、自分で直すぞ!!と、努力せねば一生後悔するのだ。
では「わがまま」に対して、どうするか。
反対のことを心がけてみようと思う。
反対とは。
考えてみました。「従順」かな?
「~したい」「~じゃないとやだ」「~したくない」「~は絶対やだ」
だった受け答えを
「はい!わかりました、やってみます!!」
へ。よし、やるぞ~!