今日のドンキホーテの名言
今日の名言は、以前書きためておいたものでも至極の言葉。
前篇のどこか、ということは分かるのだけれど、なんといっても前篇だけで3冊もあり出典を探すだけで夜が明けそうなので、引用文だけ。
「運命というものは、人をいかなる災難にあわせても、必ず一方の戸口をあけておいて、そこから救いの手を差しのべてくれるものよ。」(ドン・キホーテ)
物語の前半は、ドン・キホーテの常軌を逸した妄想のせいで、とにかく散々な目に遭うことが多い。ドン・キホーテ単独の旅の失敗から、彼は誠実で実直なサンチョ・パンサを騙し、お供につけることに成功。おかげでサンチョまでえらい目に遭うのだけれど、そのときドン・キホーテがサンチョに言った言葉だったと思う。
一年前、思い立って香川県に行った。
高松空港から琴電の駅に行くのにバスに乗った。
予定のバス停で降りると、右を見ても左を見ても、ずーっと後ろを見ても線路も駅も見当たらない。
しまった!!!
もちろん、人なんて全然歩いていない。
どうしよう、どうしようとオロオロウロウロ歩いていると、さほど遠くないところに大きな大きな鳥居が見えた。
藁にもすがる気持ちで向かうと、立派な神社だった。
そして神社の方に駅の場所を教えていただき、無事琴電「一宮」の駅に着くことができた。
迷っても、壁にぶちあたっても、信じ続けよう、ドン・キホーテの言葉を。
必ずどこかに「一方の戸口が開いている」のだから。